まぎらわしいメガネ用語 | 堀田めがね店

勘違いや誤解しやすいメガネ用語

近視・近眼・近用・遠視・遠方?

メガネや視力のことに関して、紛らわしく類似した用語が多いために、お客様との会話の中で、間違って使われることが度々あります。
例えば、「”きんがん”のメガネが欲しいんだけど」とおっしゃられているのですが、お客様は新聞や本などの近い距離のものを見るメガネが欲しいという意味でお使いになられていることがあります。

よくある会話

  • 「近眼(きんがん)のメガネ」⇒「近い距離のものを見るメガネ・近方(きんぽう)を見るメガネ・近用(きんよう)メガネ」などという意味で使う勘違いがあります。
  • 「遠視(えんし)のメガネ」⇒「遠い距離のものを見るメガネ・遠方(えんぽう)を見るメガネ・遠用メガネ」などという意味で使う勘違いがあります。

◇近視・近眼

近視と近眼は同じ意味です。角膜や水晶体の屈折力が強すぎたり、眼軸が長すぎるため、遠くからの平行な光が網膜よりも手前で焦点を結び、遠くの物がぼんやり見える状態です。詳しくはコラムをお読み下さい。

◇近方

近い距離の方をという意味で、近方を見るメガネ(近方メガネ)・近方視力などのように使われます。目の視力に関することではありません。

◇近用

近い距離で用いるという意味で、近用メガネや遠用に対し近用というように使われます。近距離用。

◇遠視

目の屈折異常のことで、目の屈折異常のことで、角膜や水晶体の屈折力が弱すぎたり、眼軸が短すぎるため、遠くからの平行な光が網膜よりも後ろで焦点を結ぶ状態です。詳しくはコラムをお読み下さい。

◇遠方

遠い距離の方という意味で、遠方を見るメガネ(遠方メガネ)や遠方視力などのように使われます。

◇遠用

遠い距離で用いるという意味で、遠用メガネや近用に対し遠用というように使われます。また、普段の生活で使うという意味での常用として使うこともあります。遠距離用。

◇常用

普段の生活で主に用いるという意味で。遠用という意味で使うことも多いです。一般的に、老眼などが始まっていない方は、遠くも近くも見るという意味で常用と使います。

◇遠近両用

遠用から近用までを兼ね合わせたという意味です。遠近両用のレンズは構造的にいろいろ種類があります。

◇中近

中距離から近距離まで見えるという意味です。中用という言葉はないのですが、中距離用ですね。

◇調光・変光・偏光

太陽光や紫外線の量によって自動的に濃度が変わるレンズを、「調光(フォトクロミック)」レンズと言うのですが、色が変化するということで、「変光」と呼ぶ方が結構いらっしゃいます。同じ読み方で「偏光」レンズがあるのですが、これは、偏光膜によって、ギラギラ乱反射する眩しい光をカットするレンズのことです。なので、「へんこう」と呼ぶときには、「調光」のことか「偏光」のことかを確認するする必要がありますね。