メガネのフィッティングの重要性 | 堀田めがね店

フィッティングの重要性

せっかく正確な検査をして度数を決定しても、似合っていてお洒落な眼鏡だとしても、メガネがちゃんとお客様の目と顔にフィッティングが出来ていなければ、掛け心地が悪く、疲れを感じたり、頭痛がする、肩が凝る、見え方が悪い、メガネがずり落ちてくるといった問題が起こります。また、性能の良いレンズを選択しても、フィッティングが適切でないと、全く意味を持ちません。フィッティングは眼鏡の持つ性能を十分に引き出すため、また眼鏡を快適にご利用頂くため、とても重要な要素の一つです。

プラチナフィッター

メガネを活かすも殺すもフィッティング次第!!お客様にとって最良のフィッティングで、快適な視生活を送って頂くためにも、掛け心地にこだわってフィッティング致します。
お客様の目の度数もさまざまですが、お客様の顔や頭の形はもっとさまざまで、それぞれのお客様に合うよう調整する必要があります。

当店は、眼鏡フィッティングの第一人者、横田進先生直伝の横田流フィッティング術を実践しています。
横田流フィッティング術『プラチナ認定』取得。認定フィッター

フィッティング料金について

当店にてお買い上げのフレームは、いつでも無料です。
他店購入のメガネは、3,000円(税込)~となります。
また、メガネの形状・材質によっては下記のような十分なフィッテイングが出来ない場合もございます。フィッティングの前にご説明致します。

フィッティング実践動画

片町スクランブルナイトのUstream配信のコーナーで、私のメガネのフィッティングを実践させて頂きました。11分くらいのところから実践の流れを見ることができます。

フレーム選び

フィッティングは、まずフレーム選びからです。お客様の顔とのマッチングが大切です。調整できない箇所があるフレームでは、最良のフィッティングが出来ません。お客様に最適なフレームを選択することが大事です。
デザインに特化したフレームや、安価な海外製のフレームは、フィッティングし難いもの、多くの人に合わせにくい構造のものが多いです。当店ではそういうフレームは取り扱わないようにしています。
次にレンズを入れる前に、お選び頂いたフレームを使って最適なフィッティングをしていきます。

反り角の調整

メガネのフレームの反り角を調整します。光学的理論上、近方を見るときは内反りが良いのですが、美観的問題から、180度からやや順反りの場合が多いです。
しかしながら、装用感の問題が発生する場合は、この反り角を調整します。

テンプル(つる)の合口合わせ

メガネフレームを顔の形や頭の形状に幅などを合わせていきます。ここの合口合わせがうまくいかないと、この後の調整に支障をきたすので重要です。
側面に均一で適度な圧力があって、接触部分に負担をかけすぎないように沿わせるように調整します。
こめかみより後ろで、耳上部より少し前方部分から接触するくらいがちょうど良く、左右の頂点間距離もここである程度合わせておきます。

テンプル(つる)の形状調整

デフォルトでは順反りがほとんどですので、顔と頭のサイドの形状に合わせて調整していきます。
場合によっては逆反りすることも多いです。耳上部より少し前方部分から接触するくらいが目安です。

テンプル(つる)の幅調整

テンプルの形状調整と同時に、幅の調整をします。
この後のフレーム内の目の位置決めをしてクリングスの調整をするために、まずはおおよその幅と形状にするのがポイントです。

フレーム内の目の位置決め

美観をそこねないように、フレーム内に持ってくる目の位置を定めます。
玉型の上下の中心より少し上に、目の中心がくるくらいの装用の高さが、バランスがいいです。
レンズの光学中心位置は、この目の位置を参考に決定するのですが、見るものや姿勢など使い方によってこのレンズの光学中心位置を下げ気味にしたり内寄せ気味にしたりします。

クリングス(鼻パッド・鼻あて)フィッティング

鼻パッドフィッティング

左右均等にフィットするように、鼻パッドを鼻周辺の形状に合わせて調整します。フレーム内の目の位置を合わせながら鼻パッドを調整します。
ストレスなくフレームが安定する位置に、鼻バッドが乗るように調整するのがポイントです。鼻パッドを上下左右前後に動かします。必要に応じて、パッドを最適な大きさのものに交換します。

目とレンズの距離(頂点間距離)の調整

目とレンズの距離

目とレンズの距離の目安は12ミリとなっています。これは、検査の時に約12ミリで測定しているので、実際メガネを作る時に12ミリより遠くなったり近くなったりすると、見たときの度数(装用度数)が強くなったり弱くなったりしてしまうからです。
また左右の顔の形状の違いにより、左右の頂点間距離異なる場合には、左右同じになるように、テンプルの開き具合を左右調整します。
まつ毛が当たったり、顔にくっつくなどの状況や、フレームの縁が気になるなどの状況で、意図的に近づけたり離したりする場合は、その分だけ度数の方を調整したりもします。
また、目とレンズの距離によって視野の広さが変わってくるので、空間視の違和感なども加味して調整します。(近づけると視野は広く、離すと視野は狭くなる)

前傾角(傾斜角)の調整

レンズの傾斜角はよく使用する視線となるべく直交(視線と光軸の一致)するようにします。遠用・常用で7〜10度くらい、近用などは10〜15度くらいが目安です。
一般には、常に水平に視線を向けていることは少なく、だいたい5〜10度下方に傾く方向が楽な視線です。
近方を見るときは、さらに下方に向けるので、レンズもその分だけ傾斜していた方が使いやすいです。
また、姿勢や顔の角度によっても前傾角は変わってくるので、お客様の癖を加味しながら調整することもあります。
前傾角の調整は、遠近両用などのフィッティングにとても重要で、これが原因で慣れにくいなどの症状を訴える方が非常に多いです。市場にある眼鏡は、前傾角が足りないものの方が圧倒的に多いです。この傾斜角を操作できない眼鏡も多数あり、眼鏡選びから注意しないといけません。

モダン(テンプル・つる)フィッティング

テンプル(つる)を耳の形状に沿うように調整します。
耳の付け根の後ろ側の形状は、人さまざまです。敏感な部分でもあるので、強く圧迫しないように注意します。
耳の後ろの形状によって曲げる角度を調整し、耳の後ろの頭の形状による抱え込みカーブをトレースしていきます。テンプルから耳周りの調整のポイントは、テンプルが最初に顔に触った箇所からエンドまでを、均等な力で圧力を掛けずに触っていることです。
テンプルの開き具合や、反り具合も調整しながら、掛けたときにストンとメガネが収まる状態にしていきます。
この部分もフィッティングにおいて、大変重要で、ズレる・キツいなどの要因がここに詰まっています。

最終チェック

最後に、正面・上から・横から・耳周りをチェックし、少し離れて全体バランスを確認します。